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ハッカー集団を描いた『ピエロがお前を嘲笑う』。本記事ではネタバレなしで、あらすじとおすすめポイント、さらにはトリビアも交えて紹介します!
作品紹介
【映画好きほど騙される。マインドファック映画】
あらすじ
引用元:シネマトゥデイ世間を震え上がらせたハッキング事件を起こし、さらに殺人容疑で追われる天才ハッカーのベンヤミン(トム・シリング)が警察に出頭してくる。ハッカー集団「CLAY」に加担して盗んだ情報によって殺人事件を引き起こしてしまい、今度は自分が狙われていると告白。その自白を基にベンヤミンの身辺調査に着手した捜査員は、不可解な事実を次々に見つけだす。
おすすめポイント
2014年公開のドイツ映画『ピエロがお前を嘲笑う』。本国ドイツでは大ヒットを記録し、ハリウッド化も決定している作品です。
『ピエロはお前を嘲笑う』はマインドファックムービー
日本で公開される際には「100%見破れないマインドファックムービー」というサブタイトルが注目を浴びました。
マインドファックムービーとは、『メメント』『シックスセンス』『ファイト・クラブ』、最近では『インセプション』や『グランド・イリュージョン』など、頭が混乱するような作りや映画全体を覆す仕掛けやどんでん返しが用意されている作品のことを示します。

ハッカー集団のケイパー映画
ある事件の重要参考人として警察の取り調べを受ける天才ハッカーである主人公の回想から物語は始まります。
そして、彼が過激なハッカー集団に加担し、いつしか危険な世界へとはまり込んでいく過程を描いたドイツ製サイバースリラーです。
全編ビートが効いていてテンポもよく、映像も凝っている印象を受けました。
本作はハッキングの場面が多く登場しますが、そういった小難しい内容が苦手な人でも大丈夫です。大体の流れが入っていればラストもしっかり理解できるので、「なんかハッキングしてるんだなー」ぐらいの理解でも楽しめる映画です。
映画好きのほうが騙される
『ピエロがお前を嘲笑う』はラストに捻りがある作品です。個人的に刺さる小ネタがあったので、どんでん返し系の映画を沢山観たことのある人に観てほしい映画です。
ただ全体的に伏線が少ないので、あまり気を張らず、ラストにとらわれずに気楽に映画を観ることをオススメします。

日本の宣伝はちょっとオーバー??
本作はドイツ映画ということもあり、名の知れた役者もいないので日本の宣伝は必要以上にオーバーになっています。
面白い作品にも関わらず、「100%騙される」というキャッチコピーが、ハードルを上げてしまって損している映画だと思います。
トリビア
・暗黒のダンテというハンドルネームで1980年代にかけてハッキング活動を行なっていたケビン・ポールセンという実在に人物がいる。彼はアメリカにおける最も知られたサイバー犯罪者の1人。
・NetflixのCEOであるリード・ヘイスティングス氏は、本作を「本当に素晴らしいストーリー」と称した。その後、バラン・ボ・オダール監督とプロデューサーのクィリン・バーグとマックス・ヴィーデマンは、ドイツ初のNetflixオリジナルシリーズ『Dark』(2017年)を制作した。
こんな人におすすめ
・サイバー/ハッカー映画が好きな人
・ハリウッド以外の映画を観てみたい人
こんな人には不向き
・回想が軸となっている作品が苦手な人
・コンピューターの世界観が苦手な人