【ネタバレ】マシニストがもう一度観たくなる伏線まとめ

2004年公開、365日寝ていない男を描いた映画『マシニスト』の伏線を紹介します。あなたが1度目に見逃したかもしれない伏線や考察をネタバレありで紹介します。これを読んだら、きっと『マシニスト』をもう一度見返したくなるはず!

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365日寝ていない男を描いた『マシニスト』。本記事では読み解くために重要な伏線を紹介していきたいと思います。

あらすじ

極度の不眠症で1年も眠れず、病的に痩せ衰えた機械工のトレヴァー(クリスチャン・ベイル)。自宅で不気味な貼り紙を見つけ、新しい同僚に出会って以来、彼の周囲で奇妙な出来事が頻発する。誰かが自分を陥れようとしていると感じたトレヴァーは、疑心暗鬼になっていく。

黄色い懐中電灯

冒頭の場面でトレヴァーが死体を遺棄しようとしているところを人影が黄色いライトでトレヴァーを照らしてきます。

すぐそのあとのシーンでトレヴァーが手を洗っているときに、部屋に黄色いライトが置いてあります。

ブラッド・アンダーソン監督制作の『マシニスト』の一場面より引用
ブラッド・アンダーソン監督制作の『マシニスト』の一場面より引用

アイバンの正体

映画終盤、主人公のトレヴァーをつけ回していたアイバンの正体はトレヴァーの妄想だったことが明らかになりますが、アイバンが実在しないかつ、トレヴァーの分身という伏線はいくつか張られています

サングラス

アイバンがかけていたサングラスは、トレヴァーが事故を起こした時のサングラスと全く同じものです。

ブラッド・アンダーソン監督制作の『マシニスト』の一場面より引用
車のナンバー

トレヴァーの車のナンバーはNRC347。

アイバンの車のナンバーは743CRN。

トレヴァーのナンバーをひっくり返すとアイバンのナンバーになります。

ブラッド・アンダーソン監督制作の『マシニスト』の一場面より引用

遊園地のアトラクション

トレヴァーが空港で働く女性の息子と共に乗ったアトラクションでの出来事は、ほとんど全てが物語の伏線になっています。

マリアとトレヴァーの出会い

マリアの息子とトレヴァーが遊園地で話している場面で、息子がトレヴァーに「二人はどうやって出会ったの?」と聞いていきます。

その質問をすると同時に手前に映っているゴーカートがぶつかり合います。

マリアとトレヴァーが実際に出会ったのは、トレヴァーがマリアの息子を車で引いてしまった時という伏線になっています。

ブラッド・アンダーソン監督制作の『マシニスト』の一場面より引用

右か左の選択肢

トレヴァーはなにかと右に進むか左に進むかという選択を迫られます。

この選択は、現実逃避をするか自分の罪と向き合うかという二択のメタファーです

下水道で逃げている場面では左が真っ暗で人気のない道Aで、右が人影のある明るい道B

ルート66では左が地獄で、右が天国

最後に出頭する場面では左が空港で右が市街地となっています。自分の罪に初めて向き合ったトレヴァーは右を選んで警察に捕まることを選びました

ブラッド・アンダーソン監督制作の『マシニスト』の一場面より引用

1:30

1:30はトレヴァーが事故を起こした時間のため、彼の潜在意識に刻み込まれ映画の中で何度も登場します。

そのため空港の時計も1:30で壊れています。

さらに、映画の1時間30分時点でトレヴァーが起こした事件の真相が明らかになります。

映画館では絶対に気づけない伏線です笑

ブラッド・アンダーソン監督制作の『マシニスト』の一場面より引用

トレヴァーとマリア部屋

トレヴァーはマリアの部屋を訪れますが、当然それは全てトレヴァーの幻覚でした。

家具などは違うものの、二人の部屋の間取りは酷似しています。

マリアの家のキッチンもトレヴァーの家とそっくりです。さらにマリアの家にも関わらず、魚の絵がたくさん飾ってあるのも違和感があります。

ここでマリアが存在しない伏線になっています。

また、トレヴァーが出頭することを決め、自分の持ち物を寄付しようとしている場面では、マリアの持っていたピエロとガラスの器が映っています。

ブラッド・アンダーソン監督制作の『マシニスト』の一場面より引用

走るマリア

トレヴァーの起こした事故の現場は、特徴的な建造物がある側で起こりました。

この建造物とマリアの走る様子は作中で何度もフラッシュバックされます。

・トレヴァーが事故現場を車で通るときの次のシーンにはマリアが映し出される。

・ニコラスが発作を起こした時に駆け寄るマリア

手をよく洗うトレヴァー

トレヴァーは事あるごとに洗面台で手を洗っています。

これは、水とともに自分の犯した罪も洗い流したいという深層心理による行動です。

マリアとニコラス

ニコラスはトレヴァーが車で轢き殺し、その母親のマリアはトレヴァーをもっとも恨んでいると思われる人物です。

彼は二人に許して欲しいという罪悪感があったため、幻覚の中のマリアとニコラスはトレヴァーに対してとても優しく接してくれているのです。

また、ニコラスはトレヴァーと同じような幼少期を過ごしています。

これはトレヴァーの母親に対する記憶をニコラスに重ね合わせているということが言えます。

なので、聖母マリアから名前をとっている可能性が考えられます。