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アル中の主人公が謎を解いていく『ガール・オン・ザ・トレイン』。本記事ではネタバレなしで、あらすじとおすすめポイント、さらにはトリビアも交えて紹介します!
あらすじ
引用元:シネマトゥデイ夫トム(ジャスティン・セロー)と離婚し、深い悲しみに沈むレイチェル(エミリー・ブラント)。そんな彼女を慰めるのが、かつてトムと暮らしていた家の近所に住む夫婦の仲むつまじい姿だった。通勤電車の窓から二人を眺めてはトムと過ごした日々を思い出す彼女だったが、その夫婦の妻が不倫にふけっている現場を目撃する。次の日、電車を降りて彼らの様子を確かめようとするが、不意に記憶を失ってしまう。やがて自分の部屋で大けがを負った状態で目を覚ましたレイチェルは、その人妻が死体で発見されたのを知るが……。
おすすめポイント
2016年に公開された『ガール・オン・ザ・トレイン』は、1ヶ月で100万冊売れ世界中でベストセラーになった小説をもとに作られた映画です。
出演者は『プラダを着た悪魔』や『オール・ユー・ニード・イズ・キル』でしっかり役柄が多いエミリー・ブラントです。本作では、飲んだくれの主人公を演じています。
エミリー・ブラントは原作のイメージと比べ魅力的すぎるという理由から、実際のアルコール依存症の肌と酩酊状態を再現した血色の悪いメイクに、充血したように見せるコンタクトレンズを装着して演技をおこなったそうです。
さらに、『ミッション・インポッシブル』や『グレイテスト・ショーマン』のレベッカ・ファンガーソンも出演しています。
監督は『ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜』や『ウィンターズ・ボーン』のテイト・テイラーが務めています。

信用できない主人公
ハッキリ言って、主人公はかなりイタい女性です。
主人公レイチェルは旦那に不倫をされたうえに捨てられ、お酒に溺れて精神的にかなりぼろぼろです。
そんな彼女の日課は、電車の窓から幸せそうな夫婦と昔の自分の姿を重ねて観察することでした。
ある日その家の奥さんの浮気現場をレイチェルは目撃してしまします。彼女は理想を壊された怒りとお酒の勢いで電車から降り、その奥さんを追及しようとしますが記憶が途絶えてしまします。
目が醒めたレイチェルは頭から血を流し、例の奥さんは失踪していたのです。。
このミステリーの面白いところは、謎を解いていく主人公がアルコール依存症で、よく記憶を飛ばしてしまうという斬新な設定です。
そんな精神的に危うい主人公は、信憑性がないので謎が多く、登場人物全員を疑いながら誰が犯人が推理することができます。
したがって、主人公が正しいのか周りの人が正しいのか、最後まで展開がわからないスリリングなミステリー作品になっているんです。

昼ドラ全開の泥沼ストーリー
本作は、閑静な住宅街で1人の女性が失踪した事件を主人公が探っていく本格派ミステリー作品です。
妻の失踪によって夫に疑いがかかる展開は『ゴーン・ガール』を彷彿させるストーリーともいえるかもしれません。
そして、『ガール・オン・ザ・トレイン』は不倫や、DV、アルコール中毒など昼ドラ要素が強い作品でもあります。
時系列が前後する展開や、視点が入れ替わる構成は若干トリッキーだと言えますが、後半20分で伏線が回収されていいき、真相がわかる場面はとてもスリリングです!
誰が本当のことを言っていて、誰が嘘ついているのか、推理しながら観ると面白いと思います。
トリビア
・ミーガン・ヒップウェル役はマーゴット・ロビーで検討されていた。
・この映画の原作の舞台はイギリスで、レイチェルはロンドンを往復しています。映画ではロケ地がニューヨークに変更されている。ただし、エミリー・ブラントは自然なイギリス訛りで話している。
・断酒会での場面はリハーサルは行わなかったため、エミリー・ブラントの緊張と不快感は演技ではない。
こんな人におすすめ
・人の幸せが羨ましいと思う人
・女性目線の映画が観たい人
・昼ドラのようなドロドロとした展開が好きな人
こんな人には不向き
・人間不信になるような映画を観たくない人
・カップルで映画を観たい人
・時間軸が前後する話が苦手な人