『シックスセンス』本記事では読み解くために重要な伏線を紹介していきます。
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あらすじ
過去に患者に襲われた経験を持つ、小児精神科医のマルコム(ブルース・ウィルス)が、死者が見えるという”第六感”の能力を持つ少年・コール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)の心の治療にとりかかる。複雑な症状を抱えたコールと時間を共にするうちに、マルコムの心も癒されていくが…。
どんでん返し映画の王道の作品『シックスセンス』。ラストのどんでん返しが明らかになるまでには数々の伏線が張られていて、2回目以降の視聴は1回目とは全く違う目線で観れる映画としても有名です。
コールが話す幽霊のルール
コールがマルコムに「死んだ人がみえる」と伝える場面で、コールは死んだ人のルールをいくつか説明しています。
- 死者は自分が見たいものだけが見える
- 死者はお互いには見えない
- 死者は自分が死んでいる事に気付かない

マルコムの話し相手はコールだけ
死んだマルコムはコール以外と話す場面は実際にはないものの、 誰かと会話をしているかのようなミスリードが何度も登場しています。
一つはマルコムがコールの母親と椅子に座って待っている場面です。
席が向かい合っているので、直前まで母親とコールについて話していたと思わされますが、実際に話している場面はありません。これはマルコムが生きているように見せかけたミスリードになっています。

死者は基本的に物を動かせない
マルコムは幽霊のため基本的に物を動かすことはできません。
そのため、椅子を引くなどの動作は本作では一度も描かれていないのです。
結婚記念日を祝う場面では、マルコムは妻に無視されているのではなく、アンナは1人でマルコムとの結婚記念日を祝っているため、悲しみにくれた表情をしていたのです。
▼結婚記念日のシーン(字幕なし)
しかし一方で、死者が例外的に物を動かせる時があります。
それは感情的になった時です。例えば、妻が知らない男と親密にしている様子を見たマルコムは怒り、彼らに向かって石を投げるという行動をしています。
石によってガラスも割れ、アンナが驚いている様子も描かれています。
死者は自分の見たいものだけ見える
マルコムが自分が生きていると勘違いしていた最も大きな理由として、見たいものだけを見ているという点があります。
別の言い方をすると、思い込みが非常に激しいとも言えます。
マルコムが撃たれた後に葬儀や、マルコムが死んでいることを直接的に言及している場面は幾度もあったと考えられますが、マルコムは自分が生きていると強く思い込んでいました。
赤の意味
本作のとこどころで“赤”は印象的な使われ方がされています。
例えば、マルコムがずっと開けられなかったドアのノブや、パーティーで登場する赤い風船などがあります。
これらは“死”が近くにあるときにあえて使用したと、監督のMナイト・シャマランが語っています。

ずーっと同じ服
主人公マルコムは、実は着替えていません!
正確にいうと、マルコムが死ぬ直前に触れていた洋服を着ています。
上着やベストは脱いだりできるので、同じ洋服を着ているように見えないですが、よく見ると同じ服を着ていることがわかります。

マルコムの結婚指輪
ラストのどんでん返しでマルコムは指輪をしていなかったことで、彼が今まで死んでいたという衝撃の事実が明らかになります。
その事実を隠すためにマルコムの左手は映画の中で映されていません。
主演のブルース・ウィルスが左利きだったため、文字を書くシーンでは無理やり右手で字を書いていたそうです。
