二転三転する映画『サンブンノイチ』。本記事ではネタバレなしで、あらすじとおすすめポイント、さらにはトリビアも交えて紹介します!
あらすじ
引用元:シネマトゥデイ人生の一発逆転を願って企てた銀行強盗が見事成功したキャバクラ「ハニーバニー」店長のシュウ(藤原竜也)、ボーイのコジ(田中聖)、常連客の健さん(小杉竜一)。彼らは奪った数億円の大金を均等に分け合うはずだったが、自らの取り分を少しでも増やしたいという欲から壮絶な争いが始まる。さらにほかにもその金を奪おうとする者が現われ、事態は予測できない展開に……。
おすすめポイント
漫才のようなテンポ
本作の監督はお笑い芸人の品川庄司のツッコミ担当で、『漫才ギャング』や『ドロップ』の監督として、成功を収めている品川ヒロシです。
『サンブンノイチ』では監督がお笑い芸人ならではのテンポで、漫才やコントのような掛け合いが楽しめる映画です。
出演者は、『カイジ』シリーズや『22年目の告白』など演技に定評のある藤原竜也。さらにブラックマヨネーズの小杉竜一、田中聖、中島美嘉、窪塚洋介、池畑慎之助(ピーター)など豪華な俳優陣が出演しています。

強烈なキャラクター
出演者の顔ぶれから、気付くかもれませんが、『サンブンノイチ』の登場人物のキャラはかなり濃いです!
特に、ピーターと窪塚洋介の演じるキャラがかなり立っているので、そんな特徴的なキャラクターのぶつかり合いが本作の見どころです。
さらに、主演の藤原竜也の安定感ある演技力に加えて、いい意味でいつも通りツッコミまくる、ブラマヨの小杉との掛け合いも楽しめます。
個人的には窪塚洋平の狂っている役が、かっこよくて見応えがありました。
本作のあらすじは、銀行強盗を行った3人が、分け前について言い争い、騙し合いを繰り広げる作品なのですが、監督のタランティーノ好きが伝わる作品でした。その中でも強盗の後に揉めるという設定的に『レザボア・ドッグス』のオマージュに近いと感じました。
映像的には、全体的に独特でチープ感がクセになる作品だと思います。

二転三転しまくる映画
『サンブンノイチ』は、二転三転どころか、七転八転ぐらいするので、テンポが早くて追いつくのがちょっと大変かと思う人もいるかもしれません。
その上、かなり味が濃い仕上がりになっているので、好き嫌いが別れる作品かもしてませんが、楽しい逆転劇を観たい人にはぴったりの作品だと思います。
リアリティーを追求してる映画ではないので、ツッコミどころはいくつもありますが、あんまり深く考えず観ることをおすすめします!
こんな人におすすめ
・話が二転三転する映画が好きな人
・会話劇がメインで進行する映画が観たい人
こんな人には不向き
・展開がすごく早い映画が苦手な人
・伏線が沢山ある、考察しがいのある映画を観たい人