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我が子を探す父親を描いたサスペンス『プリズナーズ』。本記事ではネタバレなしで、あらすじとおすすめポイント、さらにはトリビアも交えて紹介します!
あらすじ
引用元:シネマトゥデイ家族と過ごす感謝祭の日、平穏な田舎町で幼い少女が失踪(しっそう)する。手掛かりは微々たるもので、警察(ジェイク・ギレンホール)らの捜査は難航。父親(ヒュー・ジャックマン)は、証拠不十分で釈放された容疑者(ポール・ダノ)の証言に犯人であると確信し、自らがわが子を救出するためにある策を考えつくが……。
おすすめポイント
実力派俳優のダブル主演
本作は、『グレイテスト・ショーマン』や『ウルヴァリン』などアクションからミュージカルまでこなす名優ヒュー・ジャックマンと、『ナイトクローラー』や『ミッション:8ミニッツ』で演技力に定評のあるジェイク・ギレンホールという大物俳優がダブル主演を務めている作品です。
ヒュー・ジャックマンが演じるのは、失踪した幼い娘の行方を必死で探す父親です。
彼は警察や法を信じず、彼のやり方で娘を取り返すことを決意し、徐々に冷静さを失い暴走してしまいます。
そんな、 ヒュー・ジャックマンの鬼気迫る演技が迫力満点です!
一方ジェイク・ギレンホール演じるのは、失踪事件の担当刑事です。父親とは対照的に、法律のもとで事件解決に向けて奮闘します。
そんな対照的な2人の主人公が、どのように事件と向き合うのかが本作の見どころです。

上質なミステリー映画
本作は、子供の失踪事件ということで、
なぜ、娘は消えたのか。犯人は一体誰なのか。そして、父親の暴走の行き着く先は。。先の読めない展開は、緊張感がありハラハラするので目が離せません!
『プリズナーズ』には派手な描写はありませんが、しっかり作り込まれいるので、とても見応えがある映画です。
ただ、精神的に疲れる作品ではあるので、心に余裕がある時の鑑賞をオススメします。
ラストシーンも印象的で個人的にはかなり好きでした。
アメリカの宗教文化が深く関係している映画
本作は信仰心が大切なテーマになっています。日本ではあまり馴染みがないですが、キリスト教徒が国民の80%を占めているアメリカの宗教的背景を知っていると、より理解が深まる作品です。
失踪した娘の父親はかなり信仰深いキリスト教徒で、十字架を肌身離さず身につけています。さらに彼は自警主義でもあります。
自警主義とは、自分自身または、自分自身が所属する集団を守るために、独自の正義を行使すべきだという自警を重視する考え方。または、警察などの力を借りずに、自らの手で法を執行しようとする考え方のことです。アメリカではこの自警主義の考え方が伝統として根付いている国柄といえます。
対して、事件を追う刑事はキリスト教徒ではない異教徒です。
この2人の宗教に対する考え方の違いが本作では重要な鍵になってきます。

『プリズナーズ』の意味
プリズナーズとは囚人達という意味で、当初の囚人は娘達ということになりますが、話が進むと囚人達の捉え方が変わります。一体誰がなにに囚われた囚人達なのか推理しながら見てみてください。
トリビア
・ロキ刑事のタトゥーやフリーメーソンの指輪などはすべてジェイク・ギレンホールのアイデア。
・ジェイク・ギレンホールとドゥニ・ヴィルヌーヴは『複製された男』(2013)で仲良くなり、ヴィルヌーヴはオーディションなしで彼を本作にキャスティングした。
・脚本家によると、この映画のオリジナルカットは3時間もあった。
こんな人におすすめ
・クライムサスペンスが好きな人
・先の展開が読めない映画が好きな人
・役者の演技を堪能したい人
こんな人には不向き
・子供が失踪する話が苦手な人
・気持ちが暗くなる映画を観たくない人