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記憶が持たない男の復讐劇『メメント』。本記事ではネタバレなしで、あらすじとおすすめポイント、さらにはトリビアも交えて紹介します!
あらすじ
10分しか記憶が保たない記憶障害のレナード。彼の妻はレイプされた上に殺害され、その事件以降の記憶はない。しかし、妻の復讐を果たすために、直筆のメモと写真、それと全身に彫られたタトゥーを頼りに、犯人を探す。
おすすめポイント
10分しか記憶が持たない主人公
本作の主人公レナードはとある事件をきっかけに重度の記憶障害を抱えています。その記憶障害とは、10分しか記憶が持たないという特殊なケースです。
『ファインディング・ニモ』を観たことのある人には、 ドリーの人間版が一番しっくりくる説明だと思います。
ただ、ドリーのように明るい性格ではなく、妻の復讐のみが生き甲斐の悲しい男です。
彼が信じれるのは、自分の筆跡で書かれたメモと写真、そして全身に彫られたタトゥーだけです。
この映画の面白い点は、 そんな主人公の視点で物語をに入り込めるというところです。
つまり、あえて視聴者の頭がこんがらがるように製作された映画なんです。

難解すぎて一回では理解できない映画
『メメント』はボーッと観るだけで楽しめる、お気楽な映画ではありません。
映画の構造がかなり複雑に作られているので、真剣に観たとしても一回で理解することは不可能に近いです。
2,3回止めながら観てようやく内容が入る、超がつく難解な映画それが『メメント』です。
なので、とても評価が高い映画にも関わらず「難解過ぎる」ということから低評価もしばしば見かける、観る人を選ぶ作品だと言えます。
ただ、その分構成は計算尽くされていて、他の映画では体験できないスリルを味わうことができます!
そのかわりちょっとでも見過ごしたら、もう訳が分からなくなるので注意が必要です。笑
そして、ラストには思いも寄らない結末が待ち受けています!

鬼才クリストファー・ノーランの出世作
この構造を思いつけるのが、他でもないクリストファー・ノーランです。彼は『インセプション』や『インターステラー』など数々の難解映画の監督として有名ですが、実は彼の出世作がこの映画なんです!
2001年のアカデミー脚本賞、編集賞にノミネートされています。
▼その他、クリストファー・ノーランについて詳しく知りたい方は、別の記事で紹介しているので、ぜひページに飛んでみてください!
『クリストファー・ノーラン』の名前を聞いたことがありますか? 彼は、『ダークナイト』・『インセプション』・『インターステラー』などの大ヒット映画制作した映画監督です。 そんなノーランの特徴3つと、おす...
とにかく 謎解き難解映画が好きな人にはもってこいの作品です!
トリビア
・この映画のレナード病状は、海馬が損傷を受けると新しい記憶を形成できなくなる前向性健忘症と呼ばれる実際の病状である。
・テディの家の電話番号は555-0134。この番号は映画『ファイトクラブ』のマーラ・シンガーの電話番号と同じ。
・モーテルで主人公のジャガーの横に停められている白いホンダ・シビックは、当時クリストファー・ノーランが実際に乗っていた車。
・スティーヴン・トボロフスキーは、『サミー』のオーディション中にクリストファー・ノーランに健忘症を経験したことを明かした。トボロフスキーは、それが役を得るのに役立ったのではないかと語っている。
こんな人におすすめ
・難解な映画が観たい人
・時間軸が複雑な作品に頭を悩ませたい人
・斬新な映画が観たい人
・スタイリッシュな映画が観たい人
こんな人には不向き
・気軽に映画を観たい人
・シーンの切り替えがかなりある映画が苦手な人
・何度も見直さないと理解できない難解な映画が苦手な人
予告編
日本版の予告がオシャレすぎるので、是非チェックしてみてください。