圧倒的映像美とストーリーで魅了する映画『君の名は。』。本記事ではネタバレなしで、あらすじとおすすめポイント、さらにはトリビアも交えて紹介します!
あらすじ
引用元:シネマトゥデイ1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日本。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習などに鬱屈(うっくつ)していた。それゆえに都会への憧れを強く持っていたが、ある日彼女は自分が都会に暮らしている少年になった夢を見る。夢では東京での生活を楽しみながらも、その不思議な感覚に困惑する三葉。一方、東京在住の男子高校生・瀧も自分が田舎町に生活する少女になった夢を見る。やがて、その奇妙な夢を通じて彼らは引き合うようになっていくが……。
おすすめポイント
社会現象を起こした大ヒット作
2016年に公開された本作は日本での興行収入は250億円に達し、邦画では歴代2位、外国映画を入れても4位を記録してた大ヒット作です。
おそらく殆どの日本人が当時『君の名は。』をなんらかのかたちで耳にしていたと思います。しかし、中には観るタイミングを逃してまだ観ていない人もいるのではないでしょうか。
このページでは、改めて『君の名は。』の魅力をネタバレなしで紹介します。
豪華なキャスト
主人公の立花瀧を演じたのは『バクマン。』や『SPEC』などでお馴染みの神木隆之介です。そしてヒロインの宮水三葉の声は、公開時ではほぼ無名でしたが、本作で一躍ブレイクし、ドラマ『恋はつづくよどこまでも』などに出演している上白石萌音が務めています。
本作の監督である新海誠は、たとえ何百人会ったとしても上白石萌音を抜擢していたというほど、監督が声や演技力に惚れ込んでいたそうです!
他にも、瀧のバイト先の先輩を長澤まさみ、三葉の友人を成田凌、さらには市原悦子など、かなり豪華なキャストが勢揃いしています!
本作はアニメーションなので、俳優陣は当然声だけの出演ですが、作中のキャラクターがしっかり作り込まれているので、豪華なキャストの声とストーリーを楽しむことができます。

「男女入れ替わり」のストーリー
『君の名は。』は不思議な入れ替わりを通して徐々に心を寄せていく様子を描いた青春ラブ・ストーリーです。
カラダが入れ替わったことによって、起きる様々な障害や出来事がコミカルに展開されていきます。
本作と古典的な「入れ替わり」映画の違いは、「ずっと入れ替わったままではない」という点です。
入れ替わりのよくある展開は、何かの衝撃で2人が入れ替わり、どのようにして元に戻れるようになるのか試行錯誤するストーリーだと思います。
しかし、本作では週に何度かは元の体に戻るので、お互いがその生活に順応していく過程が描かれているのです。その点で、一般的な「入れ替わり」とは違った面白さがあります。
本作はだたの男女の恋愛ストーリーだけではない、全く別の様子も含まれているので、観るとかなり衝撃を受けると思います。
社会現象を起こすほどの大ヒットしただけある、面白い話が展開されます。

新海誠の映像美
本作は有名アニメーション映画監督新海誠の作品で、『秒速5センチメートル』、『言の葉の庭』に続き、本作が3作目の長編作品となっています。
『君の名は。』の数多くある見どころのひとつは、なんといっても新海作品には欠かせない色彩豊かな風景です!
糸守町の自然溢れる景色と対照的な近代的な東京の景色、どちらもとても美しく描かれていて、映画の世界観に一気に入り込めます。
また本作で大きなカギとなる彗星の景色も、非常に美しいシーンとなっていますので必見です。

RADWIMPSの曲が最高
『君の名は。』のサウンドトラックはRADWIMPSが全曲担当しているのですが、大ヒット曲『前前前世』以外にも映画の雰囲気にぴったりの曲がたくさんあり、美しい映像とマッチした音楽も本作の魅力の一つです。
観終わったら、小説やアナザーストーリーも
『君の名は。』には新海誠書き下ろしの小説版が出版されています。三葉から観た視線で描かれているので、映画とはまた違った面白さがあります。
さらには、アナザーサイドを描いた漫画もあるので、興味を持った方はチェックしてみてください。
トリビア
・スタジオジブリでも宮崎駿でもないアニメ映画で、日本の興行収入が100億円を記録したのは本作が初めて。
・三葉が身につけている赤い組紐は、誰かと運命の人を結ぶといわれる、目に見えない赤い運命の糸を表している。
・光葉の学校で古典国語を教えている先生は、新海誠監督の前作『言の葉の庭』(2013年)のヒロイン・雪野ゆかり。さらに、相手役の秋月隆夫は、映画の終盤近くに人ごみの中に登場している。
・主人公の立花瀧がバイトをしているレストランの名前は「IL GIARDINO DELLE PAROLE」。イタリア語「言の葉の庭」という意味。
こんな人におすすめ
・美しいアニメーションが観たい人
・サウンドトラックが素晴らしい作品が好きな人
こんな人には不向き
・リアリティのある映画が好きな人
・家族で観れるような映画が観たい人