1999年公開の衝撃的なラストが待ち受けている映画『ファイト・クラブ』。あなたが1度目に見逃したかもしれない伏線や考察をネタバレありで紹介します。これを読んだら、きっと『ファイト・クラブ』をもう一度見返したくなるはず!
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あらすじ
主人公の”僕”(エドワード・ノートン)は不眠症に悩むサラリーマン。そんな”僕”は偶然飛行機で乗り合わせたカリスマ性溢れるタイラー(ブラッド・ピット)と意気投合し、タイラーの提案により殴り合いを始める。この殴り合いに奇妙な爽快感を覚えた二人は「ファイトクラブ」という地下に組織を作る。
『ファイトクラブ』は現代社会へのメッセージと魅力的すぎるタイラーという登場人物、さらにはラストのどんでん返し以外に“伏線が多すぎる映画”が人気を誇っている理由です。
1回目で気づけないどころか、映画を止めながら観ても到底気づかないような小さな伏線が大量に隠されています。
本記事では、そんなたくさんある伏線の中から気づいたら映画さらに面白くなるものを選抜してみました!
タイラーは飛行機のシーンよりも前から登場している
主人公とタイラーが出会うきっかけは、偶然飛行機の隣に乗り合わせたかのように描かれていますが、
実はタイラーはそのシーンの前になんども登場しています!
- コピー室
- 睾丸ガンの自助グループ
- 医者の後ろ
- 路地裏
- テレビCM
- 空港の動く歩道
本当に一瞬しか映っていないのですが、徐々にタイラーの幻覚がはっきり見えるようになる予兆を表しています。

主人公の症状
主人公が診察を受けている場面で症状を「たまに眠って起きると別の場所にいる」と語っています。
この発言は、この時期から寝ている間にタイラーが活動していたという伏線になっています。

主人公には名前がない
『ファイトクラブ』の主人公の名前は一度も登場しましせん。
主人公は様々な病気のサポートグループで名札を付けていますが、グループごとに名前を変えているので偽名だということがわかります。
主人公に名前がない理由は、名前がないほうが観客がより感情移入しやすからだそうです。
ちなみに、ファンの間では途中主人公が読み上げる本から「ジャック」と呼ばれることも多いようです。
公衆電話が着信は受け付けない設定になっている
主人公の家が爆発したときに、主人公はタイラーに電話をかけるもののタイラーは電話に出ません。しかしその直後に折り返しの電話がタイラーからかかってくるのですが、そもそ着信は受け付けない設定になっていることが、目を凝らして読んでみるとわかります。
この伏線に関しては、もはや気づいてもらう気がないとも思えるほど細かい伏線なので、製作者よりも伏線を見つけた映画ファンの方がすごいと思ってしまいます。
▼”no incoming calls allowed” 着信不可と書かれている

注意書きがタイラーによって書かれている
映画が始まる前に登場する注意書きですが、実はその文字を読んでみると映画の注意書きではなく、タイラーからのメッセージになっています。
この注意書きは配信サービスでみると、注意書きが切り取られている場合も多いので、DVDをレンタルした人にだけ観れるちょっとした仕掛けになっています。


タイラーとの最初の喧嘩
映画中盤、主人公は上司を脅迫するために、自分自身を殴ることであたかも上司に殴られたかのようなふりをします。
そのとき主人公は「なぜかタイラーとの最初の喧嘩を思い出した。」と語っています。
これは、タイラーとの最初の喧嘩も同じように一人芝居をしていたという伏線になっています。

クレジット
作中、主人公がロビー・ロビンソン演じる男と戦い負けた場面で、「来週やろうぜ」という質問に対して主人公は「来月だ」と答えます。そのためロビー・ロビンソンのクレジットには“Next Month’s Opponent”つまり来月の対戦相手と表記がれされています。


デカプリオのカメオ出演
本作で実はレオナルド・デカプリオに関連しているシーンがあります!
残念ながら本人が出演しているわけではないのですが、ディカプリオが『タイタニック』で吐いた白い息を特殊効果として使用しています。

俳優は様々な出演方法があるものの、息だけの出演はあまり聞かない方法ですね笑
スターバックス
監督のデヴィッド・フィンチャーによると、本作の全てのシーンで有名コーヒ屋のスターバックスのロゴが登場しているそうです。
