【鬼才】デヴィッド・フィンチャーの魅力

私の好きな映画をいくつも制作しているデヴィッド・フィンチャー監督。 彼のダークで独特な世界観にはどのような特徴があるのか、私なりにまとめてみました。 さらに、彼の作品で特にどんでん返し要素が強いオススメ3作品を紹介します。

プロフィール

本名 デイヴィッド・アンドリュー・レオ・フィンチャー
英語表記 David Andrew Leo Fincher
生年月日 1962年8月26日
出身地 アメリカ コロラド州 デンバー

来歴

近所に住む超大物監督の影響?!

カリフォルニア州マリン郡で育ったフィンチャーは、近所にあの『スター・ウォーズ』などでお馴染みのジョージ・ルーカスが住んでいたそうです!

実は、カリフォルニア州マリン郡にはいくつもの映画スタジオがあることから、ジョージ・ルーカス以外にも『ゴッドファーザー』の監督のフランシス・フォード・コッポラなど、数々の有名監督が近所に住んでいる地域なんです。

そのような恵まれた環境で育ったデヴィッド少年は、自然と映画の世界に興味を持ち、10歳頃にはすでに映画製作の基礎は習っていたそうです。

そして、高校卒業後は映画制作を始めると同時に、アニメーターとして『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』の製作にも携わりました。

ただの近所少年から、同業者になるという絵に描いたような話ですね。

有名MVをいくつも作り出した実績

1986年にはビデオ制作会社を設立し、マドンナなど「ヴォーグ」やエアロスミス「Janie’s Got A Gun」など、数々の大物ミュージシャンのミュージックビデオやCMを手がけていました。

この白黒のMVは印象的でしたが、まさかフィンチャーが手がけていたとは、驚きました。

ついに映画監督デビューするも。。

1992年『エイリアン3』でついに念願だった映画監督デビューを果たすフィンチャーでしたが、残念ながら評論家からの評価も興行収入もあまり振るわず、フィンチャーとしては「黒歴史」を残してしまう結果になってしまいました。

この当時フィンチャーは、初監督作品の失敗がトラウマとなり、映画の監督はしたくないと思うまで落ち込んでいたそうです。

しかし、その3年後の1995年に『セブン』の脚本と出会ったことをきっかけに、再び映画監督として返り咲くことになりました。

この『セブン』が見事大ヒットを記録したことを皮切りに、1999年の『ファイト・クラブ』も大成功を納め、フィンチャーは一躍映画業界にその名を轟かせました。

さらに、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』、『ソーシャル・ネットワーク』ではアカデミー監督賞にノミネートもされています。

近年では、『ハウス・オブ・カード』、『マインドハンター』などのテレビドラマに携わるなど、多岐に渡って活躍を見せている一流監督です。

特徴その①【カメラワーク】

フィンチャーの作品に人々が惹き込まれるのはなぜか?

調べてみると、その一つは彼のカメラワークに秘訣がありました。

ロングショット

フィンチャーはロングショットというカメラワークをよく使用しています。

ロングショットとはカメラを被写体から離れた位置で撮影することを示しています。この撮影法で全体の状況が伝わりやすくなるだけではなく、連続的に使う事で時間経過が遅く感じ、緊迫感を与えることもできる技法です。

シンクロ

他にも、フィンチャーは印象的な場面で、登場人物の動きとカメラをシンクロさせる撮影法も用いています。

登場人物が歩けば、カメラも動き、登場人物が立ち止まれば、カメラも止まります。もっと言えば、人物が姿勢を変えれば、カメラもそれに合わせるのです。

フィンチャーは、「behavior(ふるまい・態度)が人物の全てを物語る」と言っています。立ち上がる動作や、前のめりになるスピードでどういう感情か表現しようとしているのです。この撮影法がもたらす効果は、観客が潜在的に登場人物のふるまいを個人的に捉えられるということだそうです。

確かに、フィンチャーの映画を見直すと、人物の動きとカメラの動きがシンクロしていました。

人物とカメラの動きがシンクロしている

「撮り直しの鬼」という異名

このカメラワークを可能にするにあたって、必須なのは入念なリハーサルと、膨大な撮り直しです。

フィンチャーは「撮り直しの鬼」という異名を持つほど、何度も同じシーンの撮り直しを行います。

1シーンの撮り直しは平均50回を超え、『ソーシャル・ネットワーク』では5分ほどのシーンを200回撮り直したこともあるそうです!!

さらには、『ゾディアック』ではハンバーガーを食べるシーンを撮り直し、合計74個のハンバーガーをかじることになったとか・・。

彼は、役者を追い詰めるためではなく、「最高の瞬間のさらにその中の一瞬」を捉えるために撮り直しをするそうです。

ここまで、完璧を求めていれば、さぞ映画の出来に満足しているかと思いきや、フィンチャーは「撮影の98%が妥協だ」と発言しています・・・・。

逆に2%でこのスパルタさとクォリティーには驚きです。笑

特徴その②【色づかい】

フィンチャーのもう一つの特徴が色づかいです。色調を抑えたダークな画づくりは、絵画のように美しく、とても印象的です。

フィンチャーお気に入りの色

中でも、彼が多用する色はズバリ、青色と黄色です。

フィンチャーのどの映画でも、色調はほとんど、青色か黄色で統一されています。反対に、それ以外の色が使われているときは、何かを際立てさせる為に、アクセントで色を入れています。

例えば、重要な人物や出来事は、派手な色が差し込まれています。ここでも、人間の心理に迫る映画を作る上で、細かいディテールにも徹底している、フィンチャーの完璧主義的なこだわりが垣間見えています

こうしてみると、光と影を作り出すのに黄色と青色のトーンというのは非常にスタイリッシュでインパクトがあるのがわかります。色が生み出す陰影というのはフィンチャーならではで、独特のパレットによって映像を生み出しています。フィンチャーのこだわり抜いた点に注目して、映画を観るのも楽しそうですね。

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