『クリストファー・ノーラン』の名前を聞いたことがありますか?彼は、『ダークナイト』・『インセプション』・『インターステラー』などの大ヒット映画制作した映画監督です。そんなノーランの特徴3つと、おすすめ映画を紹介していきます。
プロフィール

本名 | クリストファー・ジョナサン・ジェームズ・ノーラン |
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英語表記 | Christopher Jonathan James Nolan |
生年月日 | 1970年7月30日 |
出身地 | イギリス ロンドン |
来歴
幼少期から、映画の撮影をしていたノーラン
ノーランは1970年にロンドンで生まれ、ロンドンとシカゴ両方を行き来する生活を送っていました。
そんな彼は、なんと7歳の頃から父親の8ミリカメラで映画の撮影をしていたそうです。
その後大学でイギリス小説を専攻したため、ノーランは一度も大学での映画製作を学ぶことなく、短編映画の制作をしていました。
初の長編映画では1人5役
1998年『フォロウィング』で初めて長編映画を製作したものの、制作費はなんと6000ドルと超低予算で作られました。なので『フォロウィング』ではノーラン自身が監督・脚本・製作・撮影・編集の5役を務めています。
低予算ながらも、『フォロウィング』は当時からノーラン特有のストーリー構成などが用いられてます。
2作目から一気にスターダムへ
2000年に公開されたノーラン2作目の『メメント』はインディペンデント・スピリット賞などを受賞、アカデミー脚本賞にもノミネートされ、一気に脚光を浴びることになります。
2005年には『バットマン』シリーズの監督に抜擢され、『ダークナイト』(2008年)、『ダークナイト ライジング』(2012年)でも監督を務めました。
その間にも2010年にもディカプリオ主演の『インセプション』の撮影を行い、さらには2014年SFの超大作『インターステラー』を公開、2017年には、第二次世界大戦を舞台にした『ダンケルク』でアカデミー監督賞にノミネートされています。
この数々のメガヒット作を製作したことで、21世紀を代表する名監督になりました。
2020年には新作『テネント』が公開されました!
“ファミリー”で映画を作る
弟ジョナサンと妻エマの存在
ノーランが注目を浴びるきっかけになった、2作目の『メメント』では、弟のジョナサン・ノーランと脚本を共同制作していました。ノーランはその後も9作中8作の脚本を弟と共に制作しています。
また、彼の妻であるエマ・トーマスとはノーランの初めての長編映画『フォロウィング』から、2020年公開の最新作『テネット』まで全ての作品のプロデューサーを務めています。
気心の知れたキャスト
ノーランは家族を起用するだけではなく、俳優も気の知れた人々を起用することでも有名なんです。
マイケル・ケインやクリスチャン・ベール、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、アン・ハサウェイなどがノーラン作品によく出演しています。




スタッフやキャストを同じにすることが、ノーランの統一された作風に繋がっているのかもしれません。
練られた脚本
大学でイギリス小説を学んでいたこともあり、ほとんどの作品の脚本をノーラン自身が書いています。
そして、その脚本の複雑さがノーラン映画の大きな特徴だと言えます。
時系列が交差する構成
ノーランは作中で、クロスカッティングという技法を多くの作品で使用しています。
聞き馴染みのない単語ですが、クロスカッティングとは、異なる場所で同時に起きている複数のシーンを交互に繋ぐこと示しています。
例えば、Aのシーン・・。一方同じ頃Bでは・・・。といったように同じ出来事を複数の視点から描いています。説明を聞いてもイマイチ、ピンとこないかもしれません・・。
それもそのはず、時間軸が行ったり来たりするので、観ていても理解するのは大変なんです。笑

究極のアナログ主義
ノーランは携帯を持っていない?
世界的成功を収めているノーランですが、かなり変わっている一面もあります。
ノーランは究極の「アナログ思考」の持ち主で、アンチデジタルです。
彼は、「思考が奪われる」という理由から携帯電話を持っていないのです!今の便利な時代ではにわかに信じがたいですが、メールも使ったことがないそうです!
その考えは映画のキャストにも伝えており、演技に集中してもらうために、「出演者は撮影現場では携帯を操作してはいけない 」というルールが存在するそうです。
フィルムカメラを今でも使用している
現在、デジタルで映画を撮影することが主流ですが、アナログを愛すノーランはデジタルカメラを嫌い、フィルムカメラを使用して映画の撮影を行っています。
ノーランはフィルムを使う理由として「そこにあるものの姿を、最も自然な形で映像として伝えてくれるから、フィルムにこだわるんだ」とインタビューで答えています。
ノーランのようにアンチデジタルの監督は他にもいて、クエンティン・タランティーノやスティーブン・スピルバーグも同じ思考の持ち主です。
リアルな映像へのこだわり
ノーランは当時世界に4台しかなかったIMAXのカメラを映画に初めて起用した人物としても有名です。
IMAXカメラは、高画質で広い画角での撮影が可能になるので、アクションなど迫力のある場面で現在では使用されています。
しかし、当時IMAXカメラは一台50万ドルもする超高級品ということに加えて、重量が50キロもするので、映画の撮影には向かないとされていました。
ノーランはそのIMAXを使い『ダークナイト』で迫力満点の映像を撮影し、大きな話題を呼びました。
さらに2017年公開の『ダンケルク』では映画の7割以上をIMAXカメラで撮影したという徹底振りは、かなりIMAX好きだということがわかります。
ただ裏話として、『ダークナイト』のカーチェイスする撮影では当時世界に4台しかなかったIMAXカメラを大破、『ダンケルク』では海のシーンでカメラを水没させてしまった、IMAXをしばしば壊す監督としても知られています。
CGは極力使わない
ノーランは流行のCGを嫌い、映像のリアルさを追求している監督です。よって、彼の映画で登場する派手なアクションシーンなども、実際におこなっているものが殆どなんです!
『ダークナイト』ではジョーカーが病院を爆発するシーンで、実際の建物を爆破させているのです!!
『インターステラー』でも、宇宙をベースにしたSF全開であるのにも関わらず、グリーンバックをほとんど使わず、宇宙船を作ったり、宇宙船から見た地球の映像は、実際の宇宙探査機にカメラを取り付けて、撮影をおこなったそうです・・・。
2020年には新作『テネント』が公開されます!まだノーランの作品を観ていない方や、見直したいと考えている方は是非この機会にノーラン映画を観ることオススメします!
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脚本 | |
出演 |
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