切ない展開に心が締め付けられる映画『アヒルと鴨のコインロッカー』。本記事ではネタバレなしで、あらすじとおすすめポイント、さらにはトリビアも交えて紹介します!
あらすじ
引用元:シネマトゥデイ大学入学のため仙台に引っ越してきた椎名(濱田岳)は、奇妙な隣人の河崎(瑛太)に出会う。初対面だというのに河崎は、同じアパートに住む孤独なブータン人留学生に広辞苑を贈るため、本屋を襲おうと奇妙な計画を持ちかける。そんな話に乗る気などなかった椎名だが、翌日、モデルガンを片手に書店の裏口に立っていた……。
おすすめポイント
映像化は不可能と言われていた原作
本作は『重力ピエロ』や『ゴールデンスランパー』などを世に送り出した、大人気ベストセラー作家の伊坂幸太郎が原作の映画です。
彼は、数多くの作品が映像化されていることでも有名ですが、『アヒルと鴨のコインロッカー』はもともと映像化は不可能と言われていた作品だったんです。
しかし、監督である中村義洋が、見事に映像化を実現したことで本作は話題になりました。
本作の主演を務めたのは『フィッシュストーリー』の濱田岳。主人公の隣人を『ミックス』やテレビドラマで大活躍中の瑛太。さらには大塚寧々など安定感のある俳優が出演しています。

独特な世界観のある作品
この作品、かなり独特の世界観があります。登場人物のキャラクターもそうですが、ミステリーにも分類されている作品にしては、かなりゆるーく話が進んでいきます。
本作の冒頭30分での個人的な感想は、正直モヤモヤする映画だなという印象を持ちました。
しかし、見進めるうちに登場人物たちが醸し出す独特な雰囲気に引き込まれ、後半に入ると話は一転します。
そして、まさかの切ないどんでん返しには驚きました!
その中でも、特に伏線回収は秀逸で、モヤモヤしていた部分には全て意味があったことに気がつきました。

『アヒルと鴨のコインロッカー』トリビア
『アヒルと鴨のコインロッカー』は複雑な構成なので、主演の濱田岳は脚本を理解できず、話の展開が分からないまま撮影していたそうです。笑
それだけ沢山の伏線が盛り込まれていて、視聴後に考察のしがいのある作品です。
ちなみに、実は本作が映画初出演の岡田将生が、主人公の同級生役として出演しています。ちょい役なのでセリフも少ないですが、あどけなさが残る岡田将生を見れるレアな作品かもしれません。
泣けてどこか心が温まる、そんなどんでん返し映画を観たい人はぜひ!
こんな人におすすめ
・ボブ・ディランが好きな人
・切なくも、どこか心温まる映画が観たい人
こんな人には不向き
・テンポがいい作品が好きな人
・派手なアクションが好きな人
・後先考えないヒロインが苦手な人